
忙しい生活を送っていると、ついつい外食やファストフード・インスタント食品などが増えてしまいますよね。でもそうした食事にはビタミンやミネラルなどの微量栄養素がほとんど含まれず、避けるべき塩分や脂肪はたっぷりでカロリーも高いので、脚痩せを目指しているあなたには悪影響ばかりです。
そのなかでも特に要注意なのが、砂糖や白いごはん、パン、小麦粉を使っているパスタやうどんなどの麺類などの「精製された糖質」です。
- 朝ごはんは菓子パンを1個食べるだけ
- コンビニで買ったおにぎりやサンドイッチでランチはおしまい
- 仕事が長引いたし、夜はパスタでも食べてから帰ろう
こんな栄養のことをまったく考えず、お腹さえいっぱいになればいいというような食生活を送っていると、あなたの脚は果てしなく太くなっていきます…。いくらお風呂でリンパマッサージをしたり、ストレッチやエクササイズを頑張ったとしても、すべてが水の泡。なかなか脚が細くなる実感を持つことはできません。
糖質メインの食生活があなたの下半身を無限に太くする
●理由1.糖質は体内に貯蓄できない
糖質はわたしたちが活動するためのエネルギーになってくれる大切な栄養素ですが、体内に蓄えておける量はほんのわずかにすぎません。そのため、糖質を摂りすぎてしまうと、余った糖質は脂肪に変換されて、どんどん体に蓄えられていってしまいます。
●理由2.糖質はインスリンの分泌を促す
糖質を摂ると血糖が上がります。当たり前のことですよね。血糖値が上がると、すい臓からインスリンという血糖を下げるための液体が分泌されます。このインスリンこそが脚痩せにはやっかいな存在で、脂肪の合成を促し、また脂肪の分解を妨げる作用を持っています。理由1とも関係しますが、このインスリンの作用で糖質がどんどん脂肪に変換されて蓄えられていくのです。
●理由3.糖質は胃にとどまる時間がほとんどない
わたしたちは胃のなかに何か食べものがあることで満腹感を得ています。しかし、糖質はほとんど胃で消化・吸収されないので、他の栄養素と比べて胃にとどまっている時間が短いです。そのため、糖質中心の食事だとすぐにお腹が空いてしまい、ついついカロリーオーバーになるまで食べてしまいがちです。
●理由4.糖質をエネルギー化するにはビタミンB群が必要
糖質を体内でエネルギーに変換するためにはビタミンB群が必要になります。でも白いごはんやパン、麺類にはこのビタミンB群がほとんど含まれていません。何度も書いていますが、エネルギー化できなかった糖質は脂肪に変換されて蓄えられます。甘いお菓子やケーキを食べると太ってしまうのも、脂肪と一緒にビタミンB群がほとんど摂れないことが原因です。
糖質が悪者というわけではない
ここまで読んで、糖質は悪者のような印象を持ってしまった方もいるかもしれません。でも糖質を摂ることが問題なのではなく、糖質単体もしくはメインの食事を摂ることが問題なのです。
パスタやうどん、ラーメン、丼もの、ハンバーガーなどの外食は、糖質に偏りがちです。また、コンビニで買ったおにぎりや菓子パンだけの食事も糖質単体です。そうではなくて、白いごはんにおみそ汁、焼き魚、付け合わせのサラダやお漬物などが2~3品というようなバランスのよい食事なら何の問題もありません。白いごはんだって食べてもOKです。
ポイントは先ほども説明したビタミンB群!糖質を食べるときは、一緒にビタミンB群の多い食品を意識的に摂るようにしましょう。具体的には卵や大豆、豚肉、魚類、葉野菜、海藻などにビタミンB群は豊富に含まれています。