
脚痩せしたくてトレーニングを始めたら、逆に脚が太くなってしまった…。やっぱり運動なんてしないほうがいいのかな…?
こんな疑問や悩みを抱えている方も多いですよね。でも安心してください。それは運動後に一時的に起きるパンプアップという現象です。
パンプアップとは?
長時間の有酸素運動や筋力トレーニングで筋肉に負荷を与えると、筋肉がパンパンにふくらみます。この状態がいわゆる「パンプアップ(Pump up)」という現象です。ポンプで空気を入れたように筋肉がふくらむことから、こう呼ばれています。ふくらはぎだと周囲が2~3cmも太くなることがあります。
ボディビルダーの方は一時的により筋肉を大きく、そして美しく見せるために、コンテストの直前にも1度筋力トレーニングをしてパンプアップを起こすそうですよ。あそこまでの筋肉は、わたしにはあまりわからない美的センスなのですが…。まぁ、美的センスは人それぞれですよね。
さて、話を戻します。「運動を始めたら、逆にふくらはぎが筋肉でパンパンになってしまった…」と悩む方が多いですが、パンプアップはあくまで一時的な現象です。筋肉そのものが肥大化したというわけではありません。
何もしなくても筋肉がパンパンに張った状態は数時間ほどで元に戻りますが、何となく筋肉が張った状態が2~3日間続くこともあります。その状態が嫌な方は、運動後にしっかりとストレッチやマッサージなどのケアをすることで、パンプアップの期間を短くすることができます。
パンプアップのしくみ
ではなぜパンプアップが起きるのでしょうか?パンプアップのしくみを考えていきましょう。
運動によって筋肉に負荷がかかると、まずは筋肉のなかに蓄えられた栄養がエネルギーとして使われます。それを繰り返すと、やがて筋肉はエネルギー切れになってしまいます。さらに運動によって筋肉から生み出された老廃物もたまります。
こうなってしまうと、もう筋肉は大きなパワーを出せません。そこでわたしたちの身体は、栄養や酸素を補給するために血液や、老廃物を運び出すためのリンパ液を一気に送り込みます。この筋肉のなかにある血液やリンパ液が一時的に増えた状態がパンプアップなんですね。
パンプアップに惑わされないで運動しよう!
「運動をしたら脚がパンパンに太くなってしまった…」とあなたが思っているのなら、それはパンプアップの可能性が高いです。少なくともウォーキングやランニング、脚痩せ用のエクササイズ・トレーニングくらいの運動で、脚の筋肉が肥大化することはありません。
今までずっと運動をしてこなかったという方が急に運動を始めると、ちょっとした運動でもパンプアップが起きやすいようです。運動不足だと血液やリンパ液の循環が悪くなっているので、元に戻るのにも時間がかかる傾向にあります。
でもそれはあくまで一時的なもの。そこで諦めてしまうと、本当にもったいないんです!運動は下半身のむくみや冷えを解消したり、脂肪燃焼に本当に効果があります。ぜひパンプアップに惑わされずに運動を続けてみてほしいと思います。